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STEP 8.引き渡し・入居について

マンションでの暮らしについて

一つの建物に多くの人が暮らすマンションには、みんなが快適に生活していけるよう、気を付けておくべきポイントがいくつかあります。

管理規約をしっかり読もう

社会に法律、学校に校則があるように、マンションにも住人全員が快適に暮らしていけるよう、定められたルールがあります。それが「マンション管理規約」です。生活上のルールの他、区分所有者の権利や義務、禁止事項などについて細かく定められているので、購入前にしっかり目を通しておきましょう。

管理規約の多くは、国土交通省が定めた「マンション標準管理規約」をもとに、各マンションの事情に合うよう、アレンジして作られています。専有部分の使用について、共用部分の持分や使用方法、修繕積立金や管理費など金銭面、管理組合の運営や業務など、内容は多岐にわたっていて、いわばマンションでの生活を網羅したルールブックといえます。

管理規約内の条項で、より細かな決まりごとが必要なものについては「細則」が定められています。「駐車場使用細則」や「ペット飼育細則」など、暮らしにかかわるより具体的な内容が記されているので、必ず内容を確認しましょう。

「マンション管理組合」とは?

管理組合は、マンションが適切に維持・運営されるよう、マンションの区分所有者全員で組織する団体です。「建物の区分所有等に関する法律(区分所有法)」で義務づけられているため、すべてのマンションに設けられており、区分所有者は必ず加入することになります。

住む人が快適かつ安全に暮らせるよう、マンションを維持・運営していくには、共用部分の清掃や修繕、各種費用の徴収など、日常からさまざまな業務が欠かせません。一般に、こういった業務は管理組合が管理会社に委託して行っており、管理組合は必要な業務がしっかり行われているか、管理会社を監督する役割を担っています。

また、管理組合には、区分所有者全員の意思をまとめていく働きもあります。区分所有者によって選任された複数の理事で組織される理事会が、年一回の定期総会の他、必要に応じて臨時総会や案件ごとの説明会を開き、さまざまな懸案事項や方針などを決めることになっています。管理規約についても、総会決議により新しい条項ができたり、すでにある条項の内容が変更されたりすることがあります。

理事の選任については、マンションによって違いますが、公平性を保つために輪番制を採用しているところが多く見られます。一年の任期で回すことが多く、住戸数によって差が出てきますが、何年かごとに順番が回ってきます。

その他の注意点

マンション暮らしでは、その他にもさまざまな注意点があります。車を利用する人では、そもそも住戸数分の駐車場があるのかが重要です。住戸数分の設置がなく空きがない場合、もしくは抽選で漏れた場合には、外部の駐車場を個別に借りなくてはなりません。また、駐車場の形態が「平置き」か「機械式」かなどの違いで使い勝手が違ってきますし、大型車では入らないことがありますので、事前に確認しましょう。

また、マンションにおいては、玄関扉や窓は共用部分にあたるため(厳密には外側部分)、居住者が勝手に手を加えることができません。例えば鍵を防犯性の高いものに交換したいと思っても、管理組合の承認が必要になります。バルコニーや専用庭、アルコーブなど専用使用権を有する場所にもそれぞれ使用についての決まりがあるので、それを守らなければなりません。

住戸内については、マンションは壁が厚く断熱性に優れている一方、気密性も高いので、窓を閉め切った状態では結露が生じる場合があります。特に浴室については、窓がある住戸プランは少ないので、カビが発生しないように換気に気を付けましょう。

この他、マンションならではの費用が生じるという点についても、先々の暮らしにかかわる大事なことなので、改めて確認しておきます。毎月支払う「管理費」や「修繕積立金」の他、専用庭がある場合はその使用料、バイク置場、自転車置き場を使う場合も使用料がかかります。また、共用施設の中には、ゲストルームやパーティールーム、フィットネスジムなど、利用に際し費用がかかるものがありますので、不明な場合は確認しましょう。

これら費用は、たいていのマンションでは管理組合の財源になります。集められたお金は管理組合名義で預金され、毎月の管理委託費の支払いや年間のマンション維持管理に使われる他、来るべき大規模修繕工事費用のために貯蓄されます。
管理組合の財政状況によっては、大規模修繕前に費用の不足分を徴収されることがあります。長期修繕計画書を含めて、この辺りのことも確認できると安心ですね。
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