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STEP 1.予算を確認する

住まいを借りるのに必要な初期費用とは?

家賃の上限が決まったところで、いざ物件を探しに……いえいえ、その前にお金のことで確認すべきことがもう一つあります。それが初期費用。初期費用にはさまざまな項目があり、ある程度まとまった金額が必要になるので、その分の予算も考えておきましょう。

物件ごとや地域によって違う敷金・礼金

初期費用の中でも一般的に一番大きな割合を占めるのが、敷金と礼金です。敷金は最初に預けるお金で、退去時には返金されます。ただし、家賃を滞納した場合や故意や大きな過失で部屋を汚したり傷つけた場合などには、敷金からその分の実費を差し引かれることがあります。物件ごとや地域によっても異なりますが、家賃の1~3カ月分となっているところが多いようです。

敷金が戻ってくるのに対して、返金されないのが礼金。名前の通り、大家さんに対して「部屋を貸してもらうお礼」として支払うものです。主に関東で見られる制度で、家賃の1~2カ月分というのが多数派です。

関西ではこの敷金・礼金の代わりに、「保証金」、「敷引き」という制度があります。保証金の相場は、物件により幅がありますが、家賃の1~5カ月分くらい。このうち、退去時の原状回復費用として、汚損の程度に関係なく一定の金額を「敷引き」として大家さん側が徴収します。敷引きの相場は、こちらも幅がありますが、多くて保証金の半額~6割程度です。保証金と敷引きの金額は契約時に明示されているという点で、関東の敷金制度と大きく違っています。ただし、故意・過失による汚損があった場合は、退去時にその分の費用が別途徴収されるので気を付けましょう。
現在は、関東と同じ「敷金」「礼金」制度をとっている物件も多数あります。物件ごとに異なりますので、きちんと確認しましょう。

前家賃、保険料その他

家賃は、月初に支払う「前家賃」が基本です。ですので、これも初期費用に加算されます。入居時に翌月分の1カ月分の家賃と、入居する月の日割り家賃を求められるのが一般的です。最大で2カ月分近くになります。中には「フリーレント」が付いている物件があるので、探してみるといいかもしれません。「フリーレント」とは、当初の家賃が無料で入居できる特典のことです(無料期間については物件により異なります)。

また大半の物件では、入居者に火災保険などの損害保険への加入を義務付けており、その保険料も初期費用に加算されます。保障内容によって異なりますが、相場は1万5,000円~2万円程度です。

物件によっては、カギの交換費用を求められることもあります。前の住人と同じカギを使うことは防犯面でも避けるべきなので、カギの交換は必須です。その費用の負担は誰がするのかは、事前に不動産会社に確認しましょう。

不動産会社への仲介手数料

文字通り物件を「仲介」してくれる不動産会社への「手数料」です。契約が成立した際に、成功報酬として支払います。金額は、宅地建物取引業法で「賃料の1カ月分+消費税」までと、上限が規定されています。媒介手数料ともいいます。

このように、初期費用については物件ごとに必要な項目や金額がかなり違います。まとまった金額を一時に支払うことになるので、家賃と同じくあらかじめ上限を定めておいて、その範囲内で物件を探すようにすると安心です。
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