間取り選びに困ったら!ライフスタイル別のおすすめ間取りと選び方

間取り

2020年2月28日更新

間取りに選びに困ったら!ライフスタイル別のおすすめ間取りと選び方

物件選びの際に外せないのが「間取り」について。単純な広さや狭さだけでなく、家事をするにあたって使いやすいか、落ち着いて過ごせる配置になっているかなど、チェックすべきポイントがたくさんあります。
しかし、新しい暮らしにはどんな間取りがぴったりなのか頭で考えてみてもどれが正解かわからないもの。とりわけ、結婚や出産、お子さんの成長などのタイミングでの引越しでは、イメージがつきづらく判断が難しいケースもありますよね。

ここでは、ライフスタイル別に間取り選びのポイントを解説します。新しい生活で快適な毎日を送るために、ぜひチェックしてみてください。

記事の目次

  1. 気になる間取り選び、判断するポイントはどこにある?
  2. ライフスタイル別!あなたはどの間取りタイプがぴったり?
  3. 失敗しない!間取り選びのコツ5選
  4. まとめ

気になる間取り選び、判断するポイントはどこにある?

まずは、最適な間取りをイメージする上でチェックすべきポイントをまとめていきます。

1R、1LDKなどの間取りタイプ

はじめに、間取りを表す数字とアルファベットについて解説します。
物件を探していく中で「R」「LDK」など、アルファベットの表記を見たことがあるかと思います。これは間取りのタイプを示す表記です。

間取りタイプの表記のうち、頭文字の数字はお部屋の数を表します。また、後ろに続くアルファベットは、「R」がルーム、「L」がリビング、「D」がダイニング、「K」がキッチンを表します。

例えば「1DK」なら、お部屋1つ+ダイニング、キッチンという意味です。これが「2LDK」になると、お部屋2つ+リビング、ダイニング、キッチンとなります。

間取りについての詳細は、「【1R・1K・1DK・1LDK】それぞれどんな間取り?特徴と違いを徹底解説!」も併せてご覧ください。

それぞれの部屋の広さ

物件の専有面積は一般的に1Rから1K、1DK、1LDKと間取りが広がるにつれて大きくなりますが、実際に物件探しをすると同じ間取りでも平米(m²)が様々なのがわかります。
専有面積とは、物件の借主が自由に使っていいスペースのこと。お風呂やトイレ、収納などが専有面積に含まれますが、ロフトやバルコニーなどは含まれません。

国土交通省が発表した資料によると、一人暮らしにおける最低居住面積水準は25m²とされていますが、いざ物件を探してみると1R、1K物件における専有面積が20㎡以下の物件も多く見られます。1DKになると20m²台の物件が増え、1LDKになると30m²台、2LDKになると40m²台の物件も多くなってきます。
(参考:国土交通省「住生活基本計画における「水準」について」)

同じ20m²の1Rでも、収納の有無などによってお部屋の広さの感覚は変わります。例えば収納が広い20m²のお部屋に家具をたくさん置いてしまうと居住空間が狭まり、圧迫感を感じてしまいます。置きたい家具や家電の大きさによっても、自分にどんな間取りの物件が合うのかが変わってきますので、物件選びの際には新居へ持っていくものにも気を配ることが必要です。

収納性、収納スペースの広さ

収納は専有面積に含まれますので、専有面積が狭くなればなるほど収納スペースや居住スペースも狭くなってしまいます。収納スペースがないような間取りの場合、居住スペース内に荷物を置くか、家の外で管理しなければならなくなるため、荷物が多い方の場合は不便かもしれません。

自分の持ち物の量ならどのぐらいの収納スペースが必要か、ある程度事前に把握しておきましょう。

生活・家事導線の快適性

実際に生活や家事をする中でどのくらい動きやすいか、ストレスなく一連の動作を終えられるかというのは、間取り選びにおいて非常に重要なポイントです。

しかし、こうした生活・家事導線が快適かどうかは物件探しの時には気づきにくく、住み始めてから後悔することが多いようです。

例えば、「憧れのカウンターキッチンにしたけれど、家電や棚を置いたら動きづらくなってしまった」「キッチンからだと子どもの様子がよく見えず心配」「テレビのコンセントの位置が窓に近いため日光で画面が見にくい」などといった不満が挙がることもあります。
最初のうちは我慢できても、毎日続くとなるとストレスは大きくなります。間取り図をチェックする際、どのような動線で生活するかをイメージしておくことが大切です。

内見の際に家事をする自分をイメージして動いてみたり、複数お部屋がある場合は部屋から部屋へ移動してみて不便ではないか確かめたりするとよいでしょう。家族がいる場合は、家族それぞれの生活シーンをイメージしながら導線を確認してみてください。

温度や明るさ、日当り

どのくらい日差しが入るのか、照明をつけない状態で部屋がどのくらい明るくなるか、暑さ寒さが激しくなった際にどのくらい和らげてくれるのかなども、間取りの影響が大きいです。

一般的に東向きの部屋は朝日が差し込むメリットがありますが、日中の日差しが入りにくく冬は寒いというデメリットがあります。西向きの部屋は主に午後の時間に日が差し冬は暖かいですが、夏はかなり暑くなります。

また南向きの部屋は日中の日差しが差し込むので明るいですが、こちらも夏は暑いです。北向きの部屋は日差しが入りづらいので涼しいですが、冬は寒くなります。

このように、どちら向きの部屋かで環境が変わってきます。一概に「この向きがいい」とも言えないので、自分の好みやライフスタイルに合わせて適した物件を選びましょう。

物件の向きについての詳細は、「「南向き」って本当にベスト?知っておきたい物件選びと方角の関係」も併せてご覧ください。

匂いや音の伝わり方

キッチンやトイレの匂いも、日々の生活の中ではストレスになってしまう原因の一つです。居住スペースに匂いが漏れてこないかどうかチェックしておきましょう。

また、生活し始めると意外と気になるのが「音」です。
音を遮るものがないために、洗濯機や食器(洗浄)乾燥機、テレビの音などがうるさくて眠るのに支障が出る……ということも。
二人以上で暮らす場合などは特に、上記のような音の問題を考えておくとよいでしょう。

ライフスタイル別!あなたはどの間取りタイプがぴったり?

ここまで、間取り選びの際に共通してチェックしておくべきポイントを紹介してきました。
次に、一人暮らしから高齢世帯まで、世代やライフスタイルごとのチェックポイントを見てみましょう。

単身世帯:「日当り」よりも「通気性」が重要

よく「南向きの日当りのいい部屋を選ぶべき」といわれますが、実は単身世帯(一人暮らし)におすすめなのは、日当りのいい物件よりも通気性の高い物件です。

風の通りが悪い物件はカビが生えやすく、室内の空気もよどみやすくなります。掃除が好きで隅から隅まで欠かさずチェックできる!という方は問題ありませんが、一人暮らしだとなかなかそこまで掃除に時間をかける余裕がない方も多いはず。
そうした際に、なるべく通気性のいい部屋を選んでおくことでカビやダニの発生をおさえ、快適に過ごすことができるようになります。

「日当たりが良くないとジメジメしそう」と思って南向き以外の物件を避ける方もいますが、南向きでなくても通気性の良い物件はあります。
通気性の良い物件を探す場合は、木造の物件やお部屋に窓が2カ所ある物件、お風呂に窓がある物件などを見てみるとよいでしょう。

アットホームでは、他にもバストイレ別やエアコン付き、室内洗濯機置き場付きなど一人暮らしの方に人気の物件をまとめて見ることができます。

二人暮らし世帯:玄関から部屋が見えにくく、ひとりの時間も作れる間取り

二人暮らしを始める前に、それぞれの個室が欲しいのか、それとも二人の共有スペースを大事にしたいのか話し合っておいた方が良いでしょう。

共有スペースのみにする場合でも、1Kは一人になれるスペースがないため、喧嘩したり集中して仕事や作業をしたいときに困るタイミングがあるかもしれません。1DK以上の、独立した部屋がある間取りがおすすめです。

生活リズムが異なる場合は、それぞれの個室があった方が物音で睡眠を妨げられにくく、暮らしやすいでしょう。
また、玄関から部屋の様子がすぐ分かるような間取りだと、急な来客の際に焦ったり、忙しくても掃除や片付けをしっかりしておかないと散らかり具合がすぐわかってしまいます。間にドアがあったり、リビングまで行くのに曲がり角を挟むような間取りがおすすめです。

二人暮らしや新婚の方におすすめの物件をまとめています。一人暮らしとは重視すべき間取りや設備が変わってくるので、ぜひ参考にしてみてください。

ファミリー世帯:間仕切りが少なく、見渡しの良い間取り

ファミリー世帯には、間仕切りが少なく見渡しの良い間取りがおすすめです。
家事をしながらでも子どもの様子がすぐわかったり、子どもからもお母さんやお父さんに話しかけやすかったりと、コミュニケーションが取りやすい間取りであることが大切です。

また、お子さんがまだ小さい場合は、抱っこをしたままサッとご飯を食べたり、ミルクを作って飲ませたりと、キッチンとリビングがつながっている間取りが便利になってきます。

高齢世帯:広すぎる間取りはNG!寝室とトイレは近めが吉

高齢者の方が間取りを選ぶ際は、移動の負担が大きくなる広い間取りは避けましょう。広々とした空間は気持ちがいいものですが、何をするにも移動が必要になり掃除も大変で、結果的に疲れてしまう可能性があります。必要以上に広い間取りを避け、「寝室とトイレが近い」など生活しやすさに重点を置いた間取りがおすすめです。

また、階段や段差などは障害になることがあります。バリアフリーの物件もご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

持ち物が多い:広めの収納&出し入れしやすい間取り

服や靴、鞄などのファッションアイテムを揃えるのが好きだったり、お皿やコップなどコレクションが多い方、場所を取る機材が必要な趣味をお持ちの方や、物を捨てるのが苦手で色々なものを取っておきたいタイプの方は、収納にフォーカスして間取りを選ぶことをおすすめします。

それも、現在の持ち物を収納してもまだ少し余裕があるくらいを目安に探すようにしましょう。引越し直後は問題なくても、今後大きく持ち物が減る予定がない限りは更に増えていく可能性が高いのではないでしょうか。

収納が足りていれば、持ち物が多くても整理整頓された状態を保つことができます。広めの収納があり、なおかつ荷物の出し入れがしやすいような間取りを選ぶとよいでしょう。
アットホームでは、ウォークインクローゼットがある物件をまとめてご紹介しています。収納力を重視したい方におすすめです。

使いたい電化製品が多い:コンセントが多く、混線しにくい間取り

いろいろな電化製品やキッチン用品を持っていて生活の中で活用していきたい方、日常的にパソコンやその周辺機器を使う方は、コンセントの数が多くて電源コードなどが混線しにくい間取りを選びましょう。

使いたい電化製品があっても、使いたい場所にコンセントがあるかどうか確認しないまま物件を選んでしまうと、思い通りに使えない可能性があります。どこに何を置くか、どこで何を使いたいかをイメージしながら間取りをチェックすることで、理想の暮らしに一歩近付きます。

失敗しない!間取り選びのコツ5選

間取りは後から変えようと思っても変えられないものです。住んでから後悔することがないように、間取りを選ぶ際のコツをまとめてみました。

物件をチェックする際はもちろん、内見の時にもぜひ参考にしてみてください。

部屋や設備ごとに希望条件を書き出してみる

まずは部屋や設備ごとに希望条件を書き出してみましょう。例えば、「独立した部屋がひとつ欲しい」「玄関からすぐにキッチンという間取りは避けたい」「収納が多い間取りがいい」などです。今の部屋を見たり理想の住まいをイメージしたりしながら、考えつく限り条件を書き出してみましょう。

絶対に譲れない条件を決める

次に、挙げた条件の中から「これだけは絶対に譲れない」という条件を決めます。
もちろんこだわりたい条件すべてを満たす物件が見つかるのが一番ですが、家賃や住むエリアなど現実的に優先しなければいけない条件を満たす範囲で探すとなると、なかなか難しいところ。また、条件が多すぎるとそれに見合う物件の数も少なくなります。

「この条件だけは譲れない」という軸を絞っておくと、希望の物件を見つけやすくなりますし、複数の物件を比較する際にも迷いにくくなります。

間取り選びで譲れない条件については「【ランキング】譲れない!失敗しないための賃貸物件こだわり条件BEST10」も併せてご覧ください。

それぞれの間取りの特徴や長所・短所を把握しておく

間取りが変わると、家での過ごし方も変わります。物件を選ぶときには、自分や家族がどんな時間を過ごしたいのか、どんなライフスタイルを望んでいるのかを明確にし、それに見合った間取りを慎重に選ぶことが大切です。

それぞれの間取りの特徴や長所・短所を把握し、物件選びに活かしましょう。

広さは畳数だけじゃない!内見して実際の感じ方をチェック

ただ間取りや平米数、畳数のデータを見ただけでは、実際に住んだ際に感じる広さや狭さを判断できないこともあります。広いと感じるか狭いと感じるかは天井の高さにもよりますし、同じぐらいの広さの1Rと1Kでも居室とキッチンを仕切るドアがあるかないかで広さの感覚が変わることがあります。

「広く見える工夫がされているか」、「実際よりも狭く見える部屋ではないか」など、内見で物件に足を運び、データだけではわからないことを実際に見てみることが重要です。

複数の間取りパターンを見て回ると判断しやすい

最終的に住む物件を決めるために、希望の間取りでなくても、複数の物件を一度内見しておくことをおすすめします。複数の間取りを比較検討することで、自分が本当にこだわりたいのはどの部分なのかが改めて明らかになり、その後の物件選びが進めやすくなります。

まとめ

間取りは、図面を見ただけではわからないこともあるため、内見時に室内の状況をしっかり確認することが大切です。

また、自分に合った物件を見つけるためには、実際の生活をイメージしてみるのがポイントです。その際に動きやすいか、必要な場所に必要なものが置けるかをシミュレーションすると、入居してからのミスマッチを防ぐことができます。

アットホームでは、あなたのライフスタイルやライフステージに合った物件を多数ご紹介しています。ぜひご利用ください。