【賃貸】駅近物件を選ぶ時のメリット・デメリット

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2020年2月28日更新

そこでこの記事では、駅近物件を選ぶ時のメリット・デメリットについて解説いたします。

記事の目次

  1. 「駅近」検索の罠!良い物件を見落としてしまっている可能性も…
  2. 駅近物件のメリットとデメリット
  3. 実際に聞いてみた!「駅近」に関する声まとめ
  4. 意外と住みやすい!駅遠物件のメリット
  5. 駅近物件を選ぶときの3つのポイント
  6. まとめ

「駅近」検索の罠!良い物件を見落としてしまっている可能性も…

毎日の通勤や通学を考えると、「できるだけ駅に近い物件(以降「駅近物件」)に住みたい!」という方も多いはず。実際、物件探しの希望条件としてよく挙げられる条件の一つです。

たしかに駅近物件には利便性や安全性など良い部分がたくさんあります。しかし、駅から遠い物件(以降「駅遠物件」)にも住んでみないとわからない良い部分が数多くあります。

ここでは駅近物件のメリットとデメリットを紹介しつつ、駅遠物件の魅力についても解説していきます。

駅近物件のメリットとデメリット

メリット

人気の駅近物件には、下記のような数多くのメリットがあります。

通勤や通学に便利

駅近物件は、通勤や通学に非常に便利です。
「車での生活が前提となる」というような土地柄の場合はこの限りではありませんが、車を持たずに生活をする場合は、駅近物件であるか駅遠物件であるかで通勤通学にかかる時間が大きく変わってきます。

通勤や通学は毎日のこと。その時間を短縮できるということは、それだけ「自由に使える時間が増える」ということでもあります。これは大きなメリットといえるでしょう。

駅周辺が栄えている場合は買い物に便利

駅周辺は商店街やコンビニ、飲食店などがそろいやすい環境にあります。通勤や通学の帰りに買い物をして帰る……ということも手軽にできますし、帰りが遅くなった場合でも食事に困ることはありません。

もうひとつ大きなポイントとして挙げられるのは、「悪天候の日でも買い物がしやすい」ということです。晴れていればラクであっても、雨や雪が降っているときには億劫になりがちです。重い荷物を持っているのであればなおさらのこと。駅近物件であれば、このような苦労も少なくなります。

友人や家族などを呼びやすい

友人や家族を呼びやすいのも魅力の一つです。駅から距離があると、遊びに来た相手にもその距離を歩いて移動してもらわなければなりません。「普段は自転車で駅まで行っている」というケースもあると思いますが、「自分の通勤・通学」は問題がなくても、人が訪ねてきたときには困ってしまいます。

徒歩ですぐに行ける場所に部屋を借りることは、「訪ねて来る人が大変な思いをしないで済む」ということにもつながるのです。

人通りが多いと女性でも夜道が安全

女性の一人暮らしの場合、まず考えるべきは「安全性」です。通勤・通学の帰りに、人気のないところを通るのは怖いもの。特に灯りがないところは警戒しなければなりません。

人通りが多く、明るい駅近物件であるならば、このようなリスクも軽減できます。

デメリット

駅近物件にはメリットがたくさんありますが、同時にデメリットもあります。ここからは駅近物件のデメリットを紹介していきます。

近隣物件との距離が近すぎる

駅近物件は便利な場所にありますから、多くの物件が建ち並びます。
このため隣近所との距離が近く、音などが響きやすかったり、隣のマンションの部屋の中が窓から丸見えなんてことも。また、同じ金額の家賃を払う場合、駅遠物件と比べると部屋は狭く、築年数が古めの物件になりがちです。

電車などの騒音がひどいケースも

駅近物件であるということは、すなわち「駅の騒音が部屋まで届きやすい」ということに繋がります。
特に電車の音は響きやすく、終電が0時以降の駅の場合はなかなか眠れなくて困る、などの問題も起きやすくなります。

きちんと防音設計になっている物件なら騒音も抑えられますが、このような物件は家賃が高く設定されやすい側面も。そこで便利さと快適さを買う、ということで納得ができれば、とても住みよいマイホームになることでしょう。

夜の繁華街などは治安が心配

「明るく人通りが多いこと」は駅近物件の魅力ではありますが、これは必ずしも良い方向に働くとは限りません。

繁華街の場合、酔っ払いがいたり、騒いでいる人がいたりします。繁華街はたしかに明るく人通りが多いのですが、その分トラブルに巻き込まれる可能性も高まってしまいます。

実際に聞いてみた!「駅近」に関する声まとめ

このように、駅近物件にはメリットとデメリットがありますが、実際に住んでいる人の声もさまざまです。アットホームが調査した中からそれぞれ紹介していきましょう。

駅近はやっぱり便利!

「駅からの距離を優先した。間取や広さは希望外だが、疲れているときにすぐ帰れていい。」(32才/女性)

「駅やバス停の近くであることは希望していなかったが、転勤で駅を使うようになり、意外に良かった。」(37才/男性)

「駅近を絶対条件にした。一度近くに住んだら徒歩5分以上は厳しい。」(42才/女性)

通勤のラクさや駅の便利さを重視する方にとって、駅近であることはやはり大きなメリットになるようです。また、中には一度駅近物件に住んで以降、駅近の便利さを捨てられない…という方も。

住めば都!?駅から遠くても気にならない

一方こちらは、駅近ではない物件に住んでみて「駅近じゃなくても気にならなかった」という方の意見です。

「慣れるとそこまで遠く感じなかった。」(40才/男性)

「どうせ遠いならと隣の駅や別の路線の駅も使うので結果的に便利だった。」(41才/女性)

「家賃との兼ね合いで駅からの距離が遠めだけど、逆に静かで車の流入も少なく暮らしやすい。騒音も少なめ。」(54才/男性)

駅から10分は意外と近かった、自転車やバスも利用できるのでそこまで困らなかった、駅から距離があることで生活や行動の意識が変わり、結果としていい方向に働いた…などの声が見受けられました。
賃貸物件探しの際は駅から距離がある物件も視野に入れ、内見の際に自分の足で駅やバス停から歩いてみると、イメージが湧きやすいかもしれません。

また、アットホームが調査したアンケートでは、「物件選ぶのときに妥協したけれど、住んでみたら気にならなかったこと」の第一位に「駅からの距離」がランクインしています。
バストイレ別や住みたい街、間取りなど、他に優先したい条件がある場合はそちらを優先して、駅からの距離には目をつぶってみる…というのも手かもしれませんね。

物件選びの際の妥協ポイントについては、「賃貸物件選び、妥協してOKな条件は?みんなの妥協ポイントBEST10」も併せてご覧ください。

意外と住みやすい!駅遠物件のメリット

駅近物件のメリットとデメリットを見ていくと、「駅遠物件のメリット」も見えてきます。さっそく見てみましょう。

メリット1.家賃が安い

駅近物件は、利便性をお金で買っていると考えると良いでしょう。「疲れているときにすぐに帰ることができる」というメリットがあります。

対して駅遠物件の場合、駅近物件に比べて家賃が安く設定されています。
駅からの距離を妥協することで、同じ金額でも、広い間取りや築年数が浅い部屋を借りられることが多いです。

メリット2.敷地や周辺環境に余裕があることが多い

駅遠物件の場合、敷地や周辺環境に余裕ができます。
そのため、騒音などに悩まされる可能性も低くなります。同じくらいの家賃で庭付きの一軒家を借りることができるケースもあります。

メリット3.日当たりや眺望が安定的に確保できる

一般的に駅の近くや都心部では開発が頻繁に行われ、そのことにより日が当たらなくなったり眺望が失われてしまうことがあります。

どんどん便利になっていくのがメリットなのですが、「日当たり」「眺望」を重要視する人の場合はこれが難点となる場合もあります。「いつでも日が当たる部屋に住みたい」「景色が良い、見晴らしのいい場所に住みたい」という人の場合は、駅遠物件がおすすめです。

メリット4.ファミリー世帯が多いエリアは治安が良い

駅遠物件は繁華街から離れていることが多いため、治安が良いという特徴もあります。
ファミリー世帯が多く住むため、安全性が保たれやすいのも大きなメリットです。

また、子どもにはあまり触れさせたくないお店からある程度距離を置くことができるのも魅力です。

駅近物件を選ぶときの3つのポイント

ここまでの内容を踏まえたうえで、「駅近物件にはデメリットもあるけれど、やっぱりメリットの方が大きそう。自分は駅近物件の方が向いているかも!」と思った人は、部屋を決める前に、以下の点をチェックしてください。

Point1.駅から物件まで実際に歩いてチェック!

駅から物件までの道を実際に歩いてみてください。距離はどれくらいなのか、雨の日でも通いやすいかどうかなどをチェックしましょう。

大切なのは、「必ず自分の足で歩いて確かめる」ということです。「駅まで徒歩○分」と書かれていても、女性と男性では所要時間も変わってきます。

Point2.周辺環境や騒音の状態をチェック!

周辺環境と騒音のチェックも大切です。また集合住宅に入るのであれば、お隣の人の簡単な情報も知っておきたいものです。

ここで重要なのは、「夜と昼、両方をチェックする」という視点です。駅近物件の場合、昼間は静かだけれど夜は飲み屋街となってしまって非常にうるさくなる…ということもありえます。

Point3.今後の開発予定などもチェック!

駅近物件に住むメリットとして、「開発や新店舗の開店などでさらに便利になっていく見込みがある」という点が挙げられます。住みたい駅がこれからどう開発される予定かチェックしましょう。

まとめ

駅近物件にも駅遠物件にも、それぞれメリットとデメリットがあります。ですから、一概にどちらが良い・悪いといえるものではありません。あなたのライフスタイルと照らし合わせながら、この記事を参考に選び分けるようにしましょう。

アットホームでは、駅徒歩5分以内の駅近物件をまとめてご紹介しております。下記リンクよりぜひご覧ください。

調査概要

「【賃貸にお住まいの方】住まい探しの時は特に希望していなかったが、意外によかったと思うことはなんですか? 」
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:609人
対象:18歳~59歳男女(全国)
調査期間:2019年1月23日~2019年1月30日

「【賃貸にお住まいの方】住まい探しの時に妥協したが、住んでみたら気にならなかったことはなんですか? 」
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:597人
対象:18歳~59歳男女(全国)
調査期間:2019年1月21日~2019年1月28日

「次に住む【賃貸住宅】を探すときに、絶対に譲れないと思うことはなんですか? 」
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:861人
対象:18歳~59歳男女(全国)
調査期間:2019年1月23日~2019年1月30日

「【賃貸にお住まいの方】住まい探しの時にこだわったが、こだわらなくてもよかったな、と思うことはなんですか 」
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:540人
対象:18歳~59歳男女(全国)
調査期間:2019年1月21日~2019年1月28日