住みタイム 埼玉県所沢市

埼玉県の南西部に位置し、武蔵野の豊かな緑を残す埼玉県所沢市。1日のはじまりは、そんな「森の街」ならではの、自然あふれるスポットに出かけましょう。

まずやってきたのは、「県立狭山自然公園」。ソメイヨシノ、ヤマザクラ、カエデなど四季折々の木々が彩る遊歩道が伸び、早朝から犬の散歩やランニングなど、朝の日課を楽しむ住民たちが爽やかな光景をつくっています。すれ違いざまに「おはようございます」と声をかけられることも。足取り軽い地元の人の後を追って堤防の上へ続く坂道を登っていくと、目の前に全国の“ダム湖百選”にも選ばれた「狭山湖」が広がります。
おや？ この湖には、地元住民よりも早起きな先客がいるようです。それが、湖面をぷかぷかと浮かぶカモやカイツブリなどの水鳥たち。ここは関東随一のバードウォッチングの名所としても知られており、愛好家の間では“鳥たちの楽園”とも呼ばれているそう。優雅に泳ぐ鳥たちを見ていると、心が安らいでいくようです。

狭山湖のそばには、自然と触れ合える施設がもうひとつ。プロ野球チーム埼玉西武ライオンズの本拠地「西武プリンスドーム」です。映画「となりのトトロ」のモデルになった狭山丘陵の緑に囲まれたこの球場は、プロ野球のシーズン以外もコンサート会場や一般の人にも貸し出されています（草野球場としての貸し出しは終了）。森のマイナスイオンでいっぱいの球場で、1年を通して多くの人が気持ちよく体を動かしているのです。このドームが心地いい秘密がもう1つ、それがドームとしては少し変わった形の屋根。もともと屋外施設だった「西武球場」に屋根が取り付けられたのは1999年のこと。その際、雨風をすべて防ぐ完全なドーム型ではなく、あえて自然の風や光が入るように、わざと外とつながった「不完全」な形になっているのです。そのため、熱狂しながら野球観戦をしているファンのすぐ横にかわいらしい鳥たちが姿を見せることも。大きな歓声を聞きつけて、鳥たちも試合を観にやってくるのかもしれませんね。
埼玉県所沢市の豊かな自然の中では、人はもちろん、鳥たちものびのびと暮らしているのです。